「若いころと比べて顔がふっくらしてきた」という方も多いのではないでしょうか。
脂肪の増加や表情筋の衰えなど、人によって顔が太って見える原因は異なります。
顔のダイエットを考えている男性向けに、顔を締める方法を解説していきます。
顔のトレーニングやマッサージの方法のほか、顔が太って見える原因も解説します。
Contents
男性の顔が太ってしまう原因
男性の顔が太って見えてしまう原因として、以下の4つが挙げられます。
- 皮下脂肪の増加
- 表情筋の衰え
- 不規則な生活によるむくみ
- 喫煙による肌へのダメージ
原因によってとるべき対処法も異なるため、まずは顔が太って見える原因を把握することが大切です。
皮下脂肪の増加
顔の皮下脂肪が増えると、顔が太って見える原因になります。
脂肪を減らすには、生活習慣の見直しが必要です。
若いころと同じように過ごしていても、年齢とともに基礎代謝は低下します。
基礎代謝が低下すると、身体が消費するエネルギー量も減少します。
消費エネルギーが減少した状態で、高カロリーな食事を食べてしまうと身体の脂肪が増加。
「年を重ねるごとに顔に脂肪がついてきた」という方は、食事内容を見直したほうがよいでしょう。
また、ストレスが原因で顔の脂肪が増えてしまうこともあります。
ストレスが高まると、身体はコルチゾールというホルモンを分泌します。
コルチゾールが増え過ぎると、インスリンの分泌が活発になります。
インスリンは血液中の糖を脂肪に変える働きがあるため、インスリンが増加すると脂肪が蓄積されやすくなります。
また、ストレスは食欲を増進させることがあり、間食や暴飲暴食のリスクを高めることも。
顔のダイエットを成功させるには、ストレスの管理も大切です。
表情筋の衰え
表情筋とは、顔面にある表情に関わる筋肉の総称です。
顔面の筋肉が衰えると、顔面の筋肉がたるんで太って見えることも。
表情は、顔面にある複数の筋肉の複雑な動きによって作られます。
普段、あまり表情を変えずに過ごすことが多いと表情筋が使われず、顔面の筋肉が衰えやすくなります。
不規則な生活習慣によるむくみ
むくみによって、顔が太って見えてしまうケースもあります。
顔がむくんでしまう原因は以下の通りです。
- 塩分の摂り過ぎ
- アルコールの飲み過ぎ
- カリウム不足
- 水分の摂り過ぎ
塩分の摂り過ぎは顔がむくむ原因になります。
特に塩分が多い食べ物が好きな男性は注意が必要です。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、男性の1日あたりの目標量は7.5g未満とされています。
塩分を摂り過ぎないように、味付けの濃い料理などは避けた方がよいでしょう。
そのほか、水分の摂り過ぎによって顔がむくむことも。
毛細血管の末端からは、水分が染み出ています。
染み出た水分は、再び血管やリンパ管に吸収されます。
通常、染み出る水分と吸収される水分の量は同じです。
しかし、染み出す水分と吸収される水分のバランスが崩れると、皮膚の下に余分な水分がたまってむくんでしまうのです。
起きている状態では、脚に水分がたまりやすい傾向にありますが、寝ている間に顔に水分がたまることもあります。
そのため、寝起きは顔がむくみやすいのです。
喫煙による肌へのダメージ
喫煙は血流を悪化させ、肌細胞への酸素供給を低下させることで、肌の老化を早める可能性があります。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、肌細胞への酸素供給を低下させます。
血流が悪くなるとコラーゲンとエラスチンの生成が妨げられ、肌の弾力性と潤いが失われます。
結果として、顔のたるみやしわの原因となる可能性があります。
また、禁煙時に食欲が増加し、過食によって体重が増加することもあるので、禁煙を考えている方は食べ過ぎにも注意しましょう。
顔だけダイエットするのは難しい
顔が太って見える原因が脂肪の増加であれば、ダイエットで脂肪を減らす必要があります。
しかし、食事管理などの通常のダイエットの場合、顔の皮下脂肪だけをピンポイントで落とすことはできません。
また、お腹の内臓脂肪と比較して、皮下脂肪は落としにくい傾向にあります。
顔の脂肪を落とすには、ある程度ダイエットを継続しなければなりません。
いわゆる部分痩せを希望するのであれば、美容整形外科へ相談したほうがよいでしょう。
トレーニングと食事管理で顔をダイエットする方法
顔の脂肪によって太って見える場合は、トレーニングで身体の消費エネルギーを増やし、食事管理で摂取するエネルギーを抑える必要があります。
トレーニングと食事管理で顔をダイエットする方法について解説します。
無酸素運動と有酸素運動で脂肪を燃やす
トレーニングは、無酸素運動と有酸素運動の2種類に分けられます。
無酸素運動とは、筋トレなどの短時間で強い力を使う運動のことです。
無酸素運動によって筋肉が大きくなると基礎代謝が向上し、脂肪が燃えやすくなります。
一方、有酸素運動は、負荷が小さく長時間継続できる運動のこと。
有酸素運動には、身体の脂肪を減少させる効果があります。
無酸素運動で基礎代謝を高めながら、有酸素運動に取り組めば効率的に顔の脂肪も減らせるでしょう。
食事を管理してカロリーを抑える
ダイエットでは、食事のカロリーを抑える必要があります。
身体によって消費されるカロリーが食事の摂取カロリーを上回っている場合、不足分のエネルギーは身体の脂肪によって補填されます。
反対に摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、脂肪が増えることに。
そのため、顔の脂肪を減らすには、食事をしっかり管理する必要があるのです。
栄養管理アプリを活用すれば、食事のカロリーを簡単にチェックできます。
食事の内容も見直そう
カロリーだけではなく、食事の内容も見直しましょう。
糖質の過剰な摂取は、血糖値の急上昇を引き起こし、インスリンの分泌を促します。
糖質の過剰な摂取は顔の脂肪増加につながる可能性があるため、甘い物の食べ過ぎに注意しましょう。
タンパク質は筋肉の成長と修復に欠かせない栄養素です。
食後の満足感を高める効果もあるので、ダイエット中は不足しないように肉や魚、大豆など、タンパク質を含む食品をしっかり摂取しましょう。
食事だけでタンパク質が不足してしまう方は、プロテインを活用するとよいでしょう。
ダイエットにおいて脂質は敬遠されがちですが、ホルモンの生成や細胞の機能維持に必要な栄養素です。
脂質はカロリーが高いため摂り過ぎに注意が必要ですが、ダイエット中も適度に摂取することが大切です。
食物繊維を豊富に含む食品の摂取は、食事の満足感を高め、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることが知られています。
野菜や全粒穀物などの食物繊維を豊富に含む食品の摂取を増やすのもおすすめです。
ジュースやソーダ、アルコールなどの飲み物はカロリーが高いため、飲み過ぎると体重の増加につながる可能性があります。
水分補給は水や無糖のお茶など、カロリーの低い飲み物を選びましょう。
食事の栄養を自力で管理するのが面倒な方は、宅食サービスを活用するとよいでしょう。
男性の顔のたるみを改善する表情筋のトレーニング
表情筋の衰えが原因で顔が太って見える場合は、顔の筋肉を意識して動かすことが大切です。
表情筋を鍛えるトレーニングをご紹介します。
表情筋を大きく動かすトレーニング
「あいうえお」に合わせて顔の筋肉を大きく動かすトレーニングをご紹介しましょう。
トレーニングのやり方は以下の通りです。
【表情筋を大きく動かすトレーニングのやり方】
- 口を大きく「あ」の形で開き、目をできるだけ大きく見開く
- 口を「い」の形にして横に開く
- 口を「う」の形にして、唇を突き出しながらすぼめる
- 「え」の形で口を大きく開き、驚いた表情をつくる
- 口を縦に開いて「お」の形をつくり、目を大きく見開く
上記の動きを数回繰り返します。
ひとつの表情を2~5秒程度キープしましょう。
口や目を極力大きく動かすのがポイントです。
顔の筋肉を中心に寄せるトレーニング
顔全体の筋肉を、中心に寄せるように動かすトレーニングもおすすめです。
トレーニングの手順を解説します。
【顔の筋肉を中心に寄せるトレーニングのやり方】
- 目をできるだけ強く閉じて、口を思いっきりすぼめながら鼻に寄せるように突き出す
- ①の状態を10秒ほどキープ
- 口を大きく開けて、目も大きく見開く
- ③の状態を10秒ほどキープ
上記の動きを数回繰り返します。
目と唇を、鼻に寄せるように動かしましょう。
よく笑うのも効果的
無表情で過ごすことが多いと、表情筋の衰えが進みやすくなります。
表情筋の衰えを予防する方法として、よく笑うのも効果的です。
笑顔になれば、自然に表情筋を動かすことになります。
家族や友人と過ごしたり、笑える映画を観賞するなど、方法は何でもよいので笑顔になれる時間をつくりましょう。
マッサージで男性の顔のむくみを解消する方法
顔は、寝ている間にむくむことが多いため、寝起きは顔が太って見えることも。
通常は起床してから徐々に顔のむくみも解消されますが、朝のむくみが気になる方は顔をマッサージするとよいでしょう。
顔のむくみを解消するマッサージをご紹介します。
耳の周りをマッサージ
耳の前後にはリンパ節があります。
マッサージすることで、顔のむくみの解消が期待できます。
耳の周りをマッサージする手順は以下の通りです。
【耳の周りをマッサージする手順】
- こめかみのあたりに指をあてる
- 軽く指を押し当てながら耳に沿って指を下にスライドさせる
- 耳の後ろに指をあてる
- 前と同じ要領で指を軽く押し当てながら下にスライドさせる
指を強くあてる必要はありません。
前後とも数回マッサージしましょう。
顎の関節をマッサージ
顎の関節付近を指でほぐすマッサージをご紹介します。
力を入れ過ぎないように注意しましょう。
【顎の関節をマッサージする手順】
- 左右それぞれの顎の関節付近に指を軽くあてる
- 指を当てながら円を描くように動かして揉む
顎の関節の位置が分かりにくい場合は、指を当てた状態で口を開けたり閉じたりすると分かりやすいです。
顔のダイエットでは休息と睡眠も重要
睡眠不足や休息不足は、ストレスの増加や食欲の増大、新陳代謝の低下などを引き起こす可能性があります。
そのため、顔のダイエットを成功させるには、休息と睡眠も重要です。
筋トレなどの無酸素運動を行うと、筋繊維が傷つけられます。
傷ついた筋繊維が修復されると、以前よりも繊維が太くなるため筋肉量が増加します。
質の高い睡眠は、ホルモンのバランスを適切に保ち、筋肉の修復を促します。
脂肪を減らすには、十分な睡眠が不可欠なのです。
また、睡眠不足になると、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れ、食事を食べ過ぎてしまうことがあります。
ホルモンバランスを整えるためにも、十分な休息・睡眠をとりましょう。
顔をダイエットしたい男性は生活習慣を見直して笑顔で過ごそう!
男性向けに顔をダイエットする方法をご紹介しました。
記事のポイントをまとめると以下のようになります。
- 脂肪以外にも表情筋の衰えやむくみによって顔が太って見える
- 原因によって対処法も異なる
- 顔の脂肪だけ落とすのは難しい
普段、表情筋があまり使われていないと、顔のたるみの原因になります。
笑顔で過ごして、表情筋の衰えを予防しましょう。
また、脂肪の増加やむくみは、生活習慣が原因になっているケースも多いです。
適度に運動して、規則正しい生活・食習慣を心がけましょう。